交通事故の治療の基本

不幸にも交通事故に遭ってしまった場合、とにかく病院で医師の診断を受けてください。これは、むち打ち症状や身体の痛みの出現が事故翌日以降に発症する場合がある為です。

交通事故の治療の基本は安静です。

交通事故だけでなく、いわゆる外傷(外からの力によるケガ)の治療の基本に RICEの法則があります。

Rは「Rest」(安静)、

Iは「Icing」(冷やす)、

Cは「Compression」(圧迫)、

Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)

の頭文字をとったものです。

ただし、現代において病院に入院でもしてない限り完全に安静にできる方は少ないと思います。お仕事や家事・学校に通ったりと身体を安静に出来る時間は少なくなるので、 どうしても身体の状態が良くなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に身体の状態が上向いてまいります。 (その分は、冷やしてあげてください。受傷後数日~2週間程度で状態によります。)

 

事故の衝撃はとても大きなものです。時速50kmで静止している壁に衝突した場合車内の乗員は、 高さ10mからコンクリートの地面に叩き付けられたのと同じ程度の衝撃を受けるのです。 (財団法人交通事故総合分析センター発行-イタルダ・インフォメーションNo.42 2003より)

時速40km/hでコンクリートの壁に衝突したとき、 その衝撃は3階から自動車を落としたときの衝撃とほぼ同じなのです。

数日経過してから、身体に症状が出てくる場合がありますので、 体の変化を軽く見過ごさないようにしましょう。

 

 また、警察への届け出は運転者の義務です(道路交通法72条1項)。連絡方法は110番で大丈夫です。

 警察への届け出は法律上の義務であるというだけでなく、任意保険・自賠責保険を問わず保険金を請求する際の必要書類である「交通事故証明書」の交付が受けられなくなるという不利益につながるので、必ず行ってください(ただし、駐車場等私有地内における物損事故については、届出義務はありません。)

 

ドライバーの皆さん!!GWは、帰省や旅行で車を利用される方が増え、交通事故が多発します! 車を利用して外出する際は、休息を取りながら安全運転を心がけましょう。 万が一交通事故に遭ってしまった際は、むち 打ち治療のできる当院にお気軽にご相談ください。